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袖畳
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そでだた
ふりがな文庫
“
袖畳
(
そでだた
)” の例文
旧字:
袖疊
彼は煙草へ火を
点
(
つ
)
けようとして枕元にある
燐寸
(
マッチ
)
を取った。その時
袖畳
(
そでだた
)
みにして下女が
衣桁
(
いこう
)
へかけて行った
縕袍
(
どてら
)
が眼に
入
(
い
)
った。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「そうですよ。きのうのようじゃあどうすることも出来ません」と、亀吉も羽織を
袖畳
(
そでだた
)
みにしながら云った。
半七捕物帳:50 正雪の絵馬
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
立ち上がって、押入から
袖畳
(
そでだた
)
みにした子供の着物を出して、平次の前に押しやります。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それは
袖畳
(
そでだた
)
みにしたのではなく、ごく乱暴に丸めたもので、僕が一目見てこいつは曽恵子さん自身が丸めたものではないなと考えた通り、
検
(
しら
)
べて見ると、その
縞銘仙
(
しまめいせん
)
の
単衣
(
ひとえ
)
ものの中には
悪霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
鼠地
(
ねずみじ
)
のネルを重ねた
銘仙
(
めいせん
)
の
褞袍
(
どてら
)
を
後
(
うしろ
)
から着せるつもりで、両手で
襟
(
えり
)
の所を持ち上げたお延は、
拍子抜
(
ひょうしぬ
)
けのした苦笑と共に、またそれを
袖畳
(
そでだた
)
みにして
床
(
とこ
)
の
裾
(
すそ
)
の方に置いた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
宗近君は
米沢絣
(
よねざわがすり
)
の羽織を脱いで、
袖畳
(
そでだた
)
みにしてちょっと肩の上へ乗せたが、また思い返して、今度は胸の中から両手をむずと出して、うんと云う
間
(
ま
)
に
諸肌
(
もろはだ
)
を脱いだ。下から
袖無
(
ちゃんちゃん
)
が
露
(
あら
)
われる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
袖
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
畳
常用漢字
中学
部首:⽥
12画
“袖”で始まる語句
袖
袖口
袖垣
袖無
袖乞
袖屏風
袖摺
袖褄
袖手
袖搦