“硝薬”のいろいろな読み方と例文
旧字:硝藥
読み方割合
しょうやく83.3%
せうやく16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それがしの領土に住む、名もない老鍛冶屋ろうかじやが発明したもので、硝薬しょうやくを用い、大石を筒にこめて、飛爆させるものであります」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たちまち狙を外らすや否や、大夫人を射て、倒して、硝薬しょうやくの煙とともに、蝕する日のおもてを仰ぎつつ、この傲岸ごうがんなる統領は、自からその脳を貫いた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自分は常にあの弾丸とあの硝薬せうやくとあの毒瓦斯ガスとそれからあの肉団にくだんと鮮血とが、我々人類の未来の運命に、の位の貢献をしてゐるのだらうかと考へる。さうしてる時は気の毒になる。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いと強き硝薬せうやくの、黒き火の
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)