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夫迄
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それまで
ふりがな文庫
“
夫迄
(
それまで
)” の例文
宿し奉りし處
御部屋住
(
おんへやずみ
)
の
儀
(
ぎ
)
成
(
なれ
)
ば後々召出さるべしとの御約束にて
夫迄
(
それまで
)
は何れへ成とも身を
寄
(
よせ
)
時節
(
じせつ
)
を待べしとの上意にて
御墨附
(
おんすみつき
)
御短刀
(
おたんたう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小六
(
ころく
)
に
御米
(
およね
)
の
今朝
(
けさ
)
から
今迄
(
いままで
)
の
樣子
(
やうす
)
を
聞
(
き
)
くと、
實
(
じつ
)
は
餘
(
あま
)
り
眠
(
ねむ
)
いので、十一
時半頃
(
じはんごろ
)
飯
(
めし
)
を
食
(
く
)
つて
寐
(
ね
)
たのだが、
夫迄
(
それまで
)
は
御米
(
およね
)
も
能
(
よ
)
く
熟睡
(
じゆくすゐ
)
してゐたのだと
云
(
い
)
ふ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と云うのは電柱の蔭に
夫迄
(
それまで
)
身を潜めて居たらしい一人の五十格好の
鳥打帽
(
とりうちぼう
)
にモジリを着た男が、素早やく私と肩を並べて
恰
(
あたか
)
も私の連れの如く
粧
(
よそお
)
い乍ら
陳情書
(新字新仮名)
/
西尾正
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
事
(
こと
)
の
成敗
(
せいばい
)
は
豫期
(
よき
)
し
難
(
がた
)
いが、
萬一
(
まんいち
)
氣球
(
ききゆう
)
が
空中
(
くうちう
)
に
破裂
(
はれつ
)
するとか、
其他
(
そのた
)
の
異變
(
ゐへん
)
の
爲
(
ため
)
に、
使命
(
しめい
)
を
果
(
はた
)
す
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
なければ
夫迄
(
それまで
)
の
事
(
こと
)
、
此方
(
こなた
)
電光艇
(
でんくわうてい
)
は、
約束
(
やくそく
)
の
日
(
ひ
)
に
本島
(
ほんたう
)
を
發
(
はつ
)
し、
橄欖島
(
かんらんたう
)
に
赴
(
おもむ
)
いて、
數日
(
すうじつ
)
待
(
ま
)
つても
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
致し
誠
(
まこと
)
の修驗と相成て後當村へ
歸
(
かへ
)
り其時にこそ
師匠
(
ししやう
)
感應院の院を
續度
(
つぎたく
)
存ずるなり
哀
(
あは
)
れ此儀を
御許
(
おんゆる
)
し下され度
夫迄
(
それまで
)
の内は感應院へは
宜
(
よろし
)
き代りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
まあそんな
手紙
(
てがみ
)
が
來
(
く
)
る
丈
(
だけ
)
ですから、——そりあ
金
(
かね
)
の
事
(
こと
)
も
云
(
い
)
つて
來
(
き
)
ますが、なに
東京
(
とうきやう
)
と
蒙古
(
もうこ
)
だから
打遣
(
うちや
)
つて
置
(
お
)
けば
夫迄
(
それまで
)
です。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
自動車が三筋町の電停を一二町も過ぎ尚も疾走を続けようとした折に、
夫迄
(
それまで
)
石の様に黙り続けて居た男が、運ちゃん、ストップ、と陰気な
嗄
(
かす
)
れ声を発しました。
陳情書
(新字新仮名)
/
西尾正
(著)
見合せ伺ひ申べしとのことにて
先
(
まづ
)
夫迄
(
それまで
)
は大坂の
早打
(
はやうち
)
は
留置
(
とめおけ
)
との趣きなり近江守は甚だ
迷惑
(
めいわく
)
の儀なれども
御重役
(
ごぢうやく
)
の申付
是非
(
ぜひ
)
なく御機嫌の
宜
(
よろし
)
き時節を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夫迄
(
それまで
)
は
月
(
つき
)
に
一度
(
いちど
)
此方
(
こちら
)
から
清
(
きよ
)
に
家賃
(
やちん
)
を
持
(
も
)
たして
遣
(
や
)
ると、
向
(
むかふ
)
から
其
(
その
)
受取
(
うけとり
)
を
寄
(
よ
)
こす
丈
(
だけ
)
の
交渉
(
かうせふ
)
に
過
(
す
)
ぎなかつたのだから、
崖
(
がけ
)
の
上
(
うへ
)
に
西洋人
(
せいやうじん
)
が
住
(
す
)
んでゐると
同樣
(
どうやう
)
で、
隣人
(
りんじん
)
としての
親
(
したし
)
みは
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
全体何時
頃
(
ごろ
)
なんです、御帰りになつたのは。
夫迄
(
それまで
)
何所
(
どこ
)
へ
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
らしつた
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
理窟
(
りくつ
)
から云って、読まねばならない義務のある小説というものは、其小説の校正者か、内務省の検閲官以外にそうあろう
筈
(
はず
)
がない。わざわざ断わらんでも
厭
(
いや
)
なら厭で黙って読まずに居れば
夫迄
(
それまで
)
である。
『土』に就て:長塚節著『土』序
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
迄
漢検準1級
部首:⾡
7画
“夫”で始まる語句
夫
夫婦
夫人
夫々
夫子
夫程
夫等
夫故
夫鳥
夫君