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氣球
読み方 | 割合 |
ききゆう | 50.0% |
きゝゆう | 50.0% |
頓て
氣球はだん/\と
接近して、
丁度鐵車の
直上五十
呎ばかりになると、
空中から
大聲で
それより
海岸の
家は
沸くが
如き
騷ぎで、
種々評議の
結果、
此危急を
救ふには、
輕氣球を
飛ばすより
他に
策は
無いといふ
事に
定つたが、
氣球を
作る
事は
容易な
業ではない、
幸にも、
材料は
甞て
三羽四羽憤怒の
皷翼と
共に
矢の
如く
氣球に
飛掛かる、あつといふ
間に、
氣球は
忽ち
其鋭き
嘴に
突破られた。
氣球がいよ/\
大陸の
都邑に
降下して
後、
秘密藥品の
買收から、
竊かに
船に
艤裝して、
橄欖島へ
赴く
迄の
間の
駈引は
尋常な
事で
無い、
私は
早くも
櫻木大佐の
心を
讀み
得たので、
自ら
進み
出た。