“よす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
好過56.7%
世過16.7%
良過10.0%
6.7%
世捨3.3%
善過3.3%
宜過3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五百が「これはお持たせでございます」といったが、栄玄は聞えぬふりをしていた。調理法が好過よすぎたのであろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
贔負目ひいきめには雪中せつちゆううめ春待はるまつまの身過みす世過よす小節せうせつかゝはらぬが大勇だいゆうなり辻待つじまちいとま原書げんしよひもといてさうなものと色眼鏡いろめがねかけて世上せじやうものうつるは自己おのれ眼鏡めがねがらなり
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
立てたのが、いけなかったんですね。つまり貴方の頭が良過よすぎたんだ
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
又一方には貸倒かしだふれの損耗あるを思へば、所詮しよせんたふし、仆さるるはあきなひの習と、お峯はおのづかこころを強うして、この老女ろうによくるひを発せしを、夫のせるわざとはつゆも思ひよするにあらざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
このころ先輩せんぱいに、名高なだか西行法師さいぎようほうしといふひとがあります。御存ごぞんじのとほり、世捨よすびととして一風いつぷうかはつた、しづかな、さびしいうたつくつたといはれてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
或いは本来はこのうえもない立派な児であるけれども凡人の家にとっては善過よすぎるために、その統御を神に委ねるの意味ではなかったか。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
学校をこしらえて文明開化の何物たるを藩中の少年子弟に知らせると云う方針をるが一番大事である、さて爾う云う方針を執るとして、武器を廃して仕舞しまえば、余り割合が宜過よすぎるようだが
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)