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世過
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よす
ふりがな文庫
“
世過
(
よす
)” の例文
何も
彼
(
か
)
も
時世時節
(
ときよじせつ
)
ならば是非もないというような
川柳式
(
せんりゅうしき
)
のあきらめが、遺伝的に彼の精神を訓練さしていたからである。
身過
(
みす
)
ぎ
世過
(
よす
)
ぎならば洋服も着よう。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
贔負目
(
ひいきめ
)
には
雪中
(
せつちゆう
)
の
梅
(
うめ
)
春待
(
はるま
)
つまの
身過
(
みす
)
ぎ
世過
(
よす
)
ぎ
小節
(
せうせつ
)
に
關
(
かゝ
)
はらぬが
大勇
(
だいゆう
)
なり
辻待
(
つじまち
)
の
暇
(
いとま
)
に
原書
(
げんしよ
)
繙
(
ひもと
)
いて
居
(
ゐ
)
さうなものと
色眼鏡
(
いろめがね
)
かけて
見
(
み
)
る
世上
(
せじやう
)
の
物
(
もの
)
映
(
うつ
)
るは
自己
(
おのれ
)
が
眼鏡
(
めがね
)
がらなり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何も結構な家に生れて
世過
(
よす
)
ぎに不自由のない娘をそれほどに教え込まずとも
鈍根
(
どんこん
)
の者をこそ一人前に仕立ててやろうと
力瘤
(
ちからこぶ
)
を入れているのに、何という心得違いをいうぞといった
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「では、どうぞあなたがここへ引移ってくださいませ。こんな
穢
(
むさ
)
い所でお気の毒ですが、たとい
賃仕事
(
ちんしごと
)
をしてなりとも、わたしはわたしで
世過
(
よす
)
ぎをして、あなたに御迷惑は懸けませぬ」
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
この伝統の強い三河
生
(
は
)
え
抜
(
ぬ
)
きの仲間を去って、ふたたび
飄乎
(
ひょうこ
)
として、浪々の
身過
(
みす
)
ぎ
世過
(
よす
)
ぎを送っていたかもしれない——と常に思うにつけて、その恩を、その知己を、感謝している彼なのである。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
過
常用漢字
小5
部首:⾡
12画
“世”で始まる語句
世
世界
世間
世話
世帯
世人
世辞
世嗣
世故
世子