“よせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寄席93.1%
3.1%
与瀬1.9%
席亭0.6%
廃止0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると父はいつでも「うん。よしよし。」と云って、私の毬栗頭いがぐりあたまを抱いて、寄席よせで聞いてきた落語や講釈の話をしてきかせてくれた。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
百樹曰、余牧之老人が此書の稿本かうほんつき増修ぞうしうせつそへ上梓じやうしため傭書ようしよさづくる一本を作るをりしも、老人がよせたる書中に
山岳重畳さんがくちょうじょうという文字どおりに、山また山の甲斐かいの国を、甲州街道にとって東へ東へと出てゆくと、やがて上野原うえのはら与瀬よせあたりから海抜の高度が落ちてきて、遂に東京府に入って浅川あたりで山が切れ
(新字新仮名) / 海野十三(著)
全くその頃は綾之助が出ると、投げ下足げそくというほど、席亭よせの手が廻りかねる大入繁昌はんじょうだった。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
養母の鶴勝はその悦びを共にすることを得ず、もはや鬼籍きせきにはいっていた。二人の心は一日も早くと焦燥あせりはしたが、席亭よせ組合の懇願もだしがたく、綾之助の引退は一ヶ年の後に延引のばされた。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「いくら衛生のためだって、あの髯だけは廃止よせば可いなあ。まるで(ちょいとこさ)にてるものを、髯があるからなおそっくりだ。」
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
全体大切な児童こども幾百人なんびゃくにんよせるのだもの、丈夫な上に丈夫に建るのが当然あたりまえだ。今日一つ原に会ってこの新聞を見せてやらなければならん
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)