“毬栗頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いがぐりあたま93.3%
どんぐりあたま6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると父はいつでも「うん。よしよし。」と云って、私の毬栗頭いがぐりあたまを抱いて、寄席よせで聞いてきた落語や講釈の話をしてきかせてくれた。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
彼の頭には願仁坊主がんにんぼうずに似た比田の毬栗頭いがぐりあたまが浮いたり沈んだりした。猫のようにあごの詰った姉の息苦しくあえいでいる姿が薄暗く見えた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
秋作氏のそばには、ついこの夏、結婚したばかりの従姉いとこ槇子まきこしとやかに寄り添い、そのとなりに、長六閣下の白い毬栗頭どんぐりあたまが見えている。