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乃公
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おいら
ふりがな文庫
“
乃公
(
おいら
)” の例文
「やかましい、黙れ、
乃公
(
おいら
)
がこの
破戸漢
(
ごろつき
)
を
敲
(
たた
)
き殺すんだ」岡本を睨みつけて、「野郎、出て往きやがれ、ぐずぐずすると敲き殺すぞ」
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
ピータ
樂人
(
がくじん
)
さん、おゝ、
樂人
(
がくじん
)
さん、「
心
(
こゝろ
)
の
慰
(
なぐさ
)
め、
心
(
こゝろ
)
の
慰
(
なぐさ
)
め」。
乃公
(
おいら
)
を
陽氣
(
やうき
)
にさせてくれる
氣
(
き
)
なら、
頼
(
たの
)
む、
聽
(
き
)
かせてくれ、
例
(
れい
)
の「
心
(
こゝろ
)
の
慰
(
なぐさ
)
め」を。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
お前がちゃんとおとなしく御徒町の家にいた日にゃ途中で
逢
(
あ
)
ったって話も出来ない
訳
(
わけ
)
なんだ。そうだろう。
乃公
(
おいら
)
は女房や子供をすてた罰で芸者家からもとうとうお
履物
(
はきもの
)
にされちまった。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「そうとも、おめえは、
乃公
(
おいら
)
とちがって、学があるから、すぐ仮父になれるさ、岡本さんの後は、おめえがつぐんだ」
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「たのむよ。公園は
乃公
(
おいら
)
達の
縄張中
(
なはばりうち
)
だぜ。」
吉
(
きち
)
さんは一種の
屈辱
(
くつじよく
)
を感じたのであろう、
嘘
(
うそ
)
か
誠
(
まこと
)
か、幕の上にかいてある芸者の一人々々の経歴、
容貌
(
ようばう
)
、性質を限りもなく説明しはじめた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
「
乃公
(
おいら
)
か、乃公はこの家の者だが、
汝
(
てめえ
)
こそなんだ、ふざけたことをしやがると、その蛇のように
敲
(
たた
)
き殺すぞ」
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「たのむよ。公園は
乃公
(
おいら
)
たちの
縄張中
(
なわばりうち
)
だぜ。」吉さんは一種の屈辱を感じたのであろう、
嘘
(
うそ
)
か誠か、幕の上にかいてある芸者の一人々々の経歴、容貌、性質を限りもなく説明しはじめた。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「やい、この
騙
(
かたり
)
奴
(
め
)
、よくも、よくも、そんなことが云えたものだ、やい、手前がいくらそんなことを云って、ごまかそうとしたって、
乃公
(
おいら
)
の方には証人があるぜ」
立山の亡者宿
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「……
乃公
(
おいら
)
は、先月死んじゃった女房に逢いたくなって、江戸からわざわざやって来た者だが、考えてみれば、此方が
痴
(
ばか
)
さ、やかましく云や、かえって耻さらしだ……」
立山の亡者宿
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「ああ
怕
(
こわ
)
かった、
乃公
(
おいら
)
が街を歩いてると、何をかんちがいしやがったのか、二人の仕事師が、だしぬけに鳶口を持って追っかけて来たのだから、命からがら逃げて来たのだよ」
遁げて往く人魂
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「形見だから、執っといてくんねえ、
乃公
(
おいら
)
の後を継いでくれるのは、おめえだけだ」
お化の面
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“乃公”の意味
《名詞》
吾が輩。俺様。
(出典:Wiktionary)
乃
漢検準1級
部首:⼃
2画
公
常用漢字
小2
部首:⼋
4画
“乃公”で始まる語句
乃公等
乃公達