“等身”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ついたけ20.0%
とうしん20.0%
とうじん20.0%
ライフ、サイズ20.0%
ライフサイズ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お勢は黄八丈の一ツ小袖に藍鼠金入繻珍あいねずみきんいりしゅちんの丸帯、勿論もちろん下にはおさだまりの緋縮緬ひぢりめん等身ついたけ襦袢、此奴こいつも金糸で縫のッた水浅黄みずあさぎ縮緬の半襟をかけた奴で、帯上はアレハ時色ときいろ縮緬
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
尋常じんじやうな、をんなひとほどにえつけ。等身とうしんのお祖師様そしさまもござれば丈六ぢやうろく弥陀仏みだぶつさつしやる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
村川は、その部屋のドアを閉めると、応接室のテーブルの下、主人の書斎の安楽椅子の下、等身とうじんの書棚のうしろ、人のかくれ得る可能性を持つ隅々を捜したが、人影は更になかった。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
あの女が団扇をかざして、木立こだちうしろに、あかるい方を向いてゐる所を等身ライフ、サイズに写して見様かしらと思つてる。西洋の扇は厭味いやみ不可いけないが、日本の団扇はあたらしくつて面白いだらう。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あの女が団扇うちわをかざして、木立こだちをうしろに、明るい方を向いているところを等身ライフサイズに写してみようかしらと思っている。西洋の扇は厭味いやみでいけないが、日本の団扇は新しくっておもしろいだろう。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)