“震上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるいあが50.0%
ふるえあが50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屠犬児は震上ふるいあがり、「あ、皆様手荒きことをなされますな、畜生の死んだのは取返す法もあれ、人間の身体からだはこれなぐるときずが附きまする。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
円いひじを白くついて、あの天眼鏡というのを取って、ぴたりと額に当てられた時は、小僧は悚然ぞっとして震上ふるいあがった。
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「なに止められてたまるものか。故障の入らぬ内に、おおそうじゃ。」と切尖きっさきをちょいとてて震上ふるえあがり、「武士が、武士が、」と歯切はぎしりして、ぐっとまでにはならぬけれど、ほんとに突いて
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
子供だちみんな震上ふるえあがって一同顔色を変えた、その晩はいとど物凄い晩なのに、今幽霊が来たというので、さあ子供だちは帰れないが、ここへ泊るわけにもゆかないので、皆一緒に、ぶるぶる震えながら
千ヶ寺詣 (新字新仮名) / 北村四海(著)