“ひとし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
38.0%
人知30.0%
12.0%
6.0%
4.0%
4.0%
2.0%
同一2.0%
2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かゝる中へ一人の男きたりてお辰様にと手紙を渡すを見るとひとしくお辰あわただしく其男に連立つれだち一寸ちょっといでしが其まゝもどらず
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
むまじき事なりおとろふまじき事なりおとろへたる小生等せうせいらが骨は、人知ひとしらぬもつて、人知ひとしらぬたのしみと致候迄いたしそろまで次第しだいまるく曲りくものにそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
本当の人間を描く点と、その作風の地味な点とで、長谷川伸氏の大衆物は、正宗白鳥氏の創作と、その趣をひとしくしている。
大衆物寸観 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
傳平でんべいふもの請人うけにんひとし仲間ちうげん住込すみこんでたのであつた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
第十九条 日本臣民ハ法律命令ノ定ムル所ノ資格ニ応シひとし文武官ぶんぶかんニ任セラレ及ノ他ノ公務ニクコトヲ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
お俊は骨牌かるたの席にかへるとひとしく、ひそかに隣の娘のひざきて口早にささやきぬ。彼は忙々いそがはしく顔をもたげて紳士のかたを見たりしが、その人よりはその指に耀かがやく物の異常なるにおどろかされたるていにて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私は従弟にあたるひとしという二つ年下の子にあてた手紙を半紙に書いて、折り畳んでおもてに「いとこのひとしちゃんへ」と書いた。
生い立ちの記 (新字新仮名) / 小山清(著)
こゝをおもひしゆゑにこそつみなんぢくるしめたり、されば今日けふのことをれるものたれ同一ひとし遊戲あそびすゝめむ。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二十歳に近い伊藤のたけさん、その弟のひでさん、藤野のひとしさん、戸塚のたかさんと私の二つ違ひの兄とで、皆十五、六歳の年恰好、おいさんを合せて八人の一行であつた。
初旅の残像 (新字旧仮名) / 安倍能成(著)