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侔
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ひとし
ふりがな文庫
“
侔
(
ひとし
)” の例文
釘打つ音の終ると
侔
(
ひとし
)
く、婦人はよろよろと身を
退
(
すさ
)
りて、束ねしものの崩るる如く、地上に
摚
(
どう
)
と膝を敷きぬ。
黒壁
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お俊は
骨牌
(
かるた
)
の席に
復
(
かへ
)
ると
侔
(
ひとし
)
く、
密
(
ひそか
)
に隣の娘の
膝
(
ひざ
)
を
衝
(
つ
)
きて口早に
咡
(
ささや
)
きぬ。彼は
忙々
(
いそがはし
)
く顔を
擡
(
もた
)
げて紳士の
方
(
かた
)
を見たりしが、その人よりはその指に
耀
(
かがや
)
く物の異常なるに
駭
(
おどろ
)
かされたる
体
(
てい
)
にて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
侔
部首:⼈
8画