“つめと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
80.0%
詰問20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……広い廊下は、霜のようにつめとうして、虚空蔵の森をうけて寂然じゃくねんとしていた。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其のもすそるゝばかり、すツくと枕許に突立つったつた、私は貝を磨いたやうな、足の指を寝ながら見て呼吸いきを殺した、顔もつめとうなるまでに、の内をくまなく濁つた水晶に化し了するのは蝋燭の鬼火である。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
余が自ら我が声を怪みて身辺を見廻りし頃には判事も警察官も目科も書記も皆余の周囲まわりに立ち「何だ「何事だ「うした「うしました」とあわただしく詰問つめとう声、矢の如く余が耳を突く
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)