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冷
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つめと
ふりがな文庫
“
冷
(
つめと
)” の例文
取縋
(
とりすが
)
る松の枝の、海を分けて、
種々
(
いろいろ
)
の波の調べの
懸
(
かか
)
るのも、人が縋れば根が揺れて、
攀上
(
よじのぼ
)
った
喘
(
あえ
)
ぎも
留
(
や
)
まぬに、汗を
冷
(
つめと
)
うする風が絶えぬ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
女「お茶は
冷
(
つめと
)
うございますが、ナニ沢山買って下さらないでも、潰れただけの代を下さればようございます」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
……広い廊下は、霜のように
冷
(
つめと
)
うして、虚空蔵の森をうけて
寂然
(
じゃくねん
)
としていた。
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其の
裳
(
もすそ
)
の
触
(
ふ
)
るゝばかり、すツくと枕許に
突立
(
つった
)
つた、私は貝を磨いたやうな、足の指を寝ながら見て
呼吸
(
いき
)
を殺した、顔も
冷
(
つめと
)
うなるまでに、
室
(
ま
)
の内を
隈
(
くま
)
なく濁つた水晶に化し了するのは蝋燭の鬼火である。
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
冷
常用漢字
小4
部首:⼎
7画
“冷”を含む語句
冷笑
冷々
冷評
冷遇
冷水
冷淡
冷嘲
冷酒
冷却
冷奴
冷凍
湯冷
冷飯
冷泉
底冷
寒冷
冷気
秋冷
朝冷
冷冷
...