“せせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
30.8%
23.1%
15.4%
7.7%
7.7%
7.7%
𡥅7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歩いても歩いてもどこまで行っても、絶えずせせら笑いをうかべたドローレスの顔ばかりが眼前にちら付いている。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
凝血腸詰ブウダンをほおばる天使長ガブリエル、泰然と大海老オマアせせ馬糞ばふん紙製の小豚、スウプをふき出す青面黒衣の吸血鬼ヴァンピール、共喰いをする西洋独活アスペルジュ、呂律のまわらぬライン葡萄酒の大樽、支那茶を吸い込む象の首
そうして、あたし達を突きのけて、跣足はだしで表へ駈け出してしまいました。旦那は平気でせせら笑って、あいつは陽気のせいでちっと取り逆上のぼせているのだ。
半七捕物帳:47 金の蝋燭 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
すべてがひなびてせせっこましいのにもあきれ返らずにいられなかったのです。
棚田裁判長の怪死 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「お前さん、こんなとこで寝るのに着物を着て寝る者があるもんですか。ふんどし一筋だって、肌に着けてちゃ、せせられて睡られやしない、素裸すっぱだかでなくっちゃ……」
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
嶮崖けんがいくだり渓流をもとめてはくせんとす、れてつゐに渓流にいたるを得ず、水声ちかく足下にあれども峻嶮しゆんけん一歩もせせむを得ず、嵯乎ああ日のるるを二十分ばかりはやかりし為め、つゐに飯をかしぐの水を得ず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
竿でその頭を𡥅せせるにかつて逃げ去らず。徐々そろそろと身を縮め肥えてわずかに五、六寸となって跳び懸かるその頭をひしげば死すとある。