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嘲
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せせ
ふりがな文庫
“
嘲
(
せせ
)” の例文
ねえ先生、やはりあの
鬼畜
(
ひとでなし
)
は、わっしだったのですよ。そして、
座頭
(
おやじ
)
が云った風
云々
(
うんぬん
)
という言葉は、暗に私たちの関係を
嘲
(
せせ
)
ら笑ったものなんです
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
歩いても歩いてもどこまで行っても、絶えず
嘲
(
せせ
)
ら笑いを
泛
(
うか
)
べたドローレスの顔ばかりが眼前にちら付いている。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
お勢の顔には、一抹の血の気もなく、すでに観念しているのか、
嘲
(
せせ
)
ら笑うような影さえ見えた。左枝は、相手の動作を警戒しながら続けてゆく。
地虫
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
と絶叫した妻の下腹部
眼蒐
(
めが
)
けて悪魔のごとくに
嘲
(
せせ
)
ら笑いながら拳銃弾を打ち込んだ。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
そのとたん一同の視線が、おりから湯上りの為十郎に注がれたが、その老人は、軽く
嘲
(
せせ
)
ら笑ったのみで、深い皺をひょうきんな手つきで引っ張り上げた。
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
やがては陥ってゆくであろう破滅を考えて悪魔のごとくに
嘲
(
せせ
)
ら笑っている………。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
と、異様な言を吐き
嘲
(
せせ
)
ら笑いながら、彼はつと立ち上ってしまったのである。
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
法水は、
嘲
(
せせ
)
ら笑うような響きを罩めて云った。
オフェリヤ殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
嘲
常用漢字
中学
部首:⼝
15画
“嘲”を含む語句
嘲笑
嘲弄
冷嘲
嘲罵
自嘲
嘲侮
嘲謔
御嘲笑
嘲哢
嘲蔑
自嘲的
嘲殺
嘲笑的
嘲弄者
嘲嗤
嘲弄的
解嘲
嘲声
自嘲癖
自嘲心
...