せせ)” の例文
そして呆れている私の顔を見て、せせら笑っている警官の手には何と、誰が封を切ったものか私から蕗子に宛てて投込なげこんだ手紙が握られていました。
流転 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
そうして、あたし達を突きのけて、跣足はだしで表へ駈け出してしまいました。旦那は平気でせせら笑って、あいつは陽気のせいでちっと取り逆上のぼせているのだ。
半七捕物帳:47 金の蝋燭 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)