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冷
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び
ふりがな文庫
“
冷
(
び
)” の例文
そして急に
冷
(
ひ
)
え
冷
(
び
)
えとした
山気
(
さんき
)
のようなものが、ゾッと
脊筋
(
せすじ
)
に感じる。そのとき人は、その
急坂
(
きゅうはん
)
に鼠の姿を見るだろう。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ハアプ弾きの持つて居る美は
丁度
(
ちやうど
)
今夜の空のやうな
冷
(
ひ
)
え
冷
(
び
)
えとしたものであるなどと批判して思つたりなどもして居た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
米国に近づくにつれて緯度はだんだん下がって行ったので、寒気も薄らいでいたけれども、なんといっても秋立った空気は朝ごとに
冷
(
ひ
)
え
冷
(
び
)
えと引きしまっていた。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
しめやかな
音
(
おと
)
に
雨
(
あめ
)
はなほ
降
(
ふ
)
り
續
(
つゞ
)
いてゐる。
少
(
すこ
)
しばかり
冷
(
ひ
)
え
冷
(
び
)
えとする
寒
(
さむ
)
さは、
部屋
(
へや
)
の
中
(
なか
)
の
薄闇
(
うすやみ
)
に
解
(
と
)
けあつて、そろ/\と
彼女
(
かのぢよ
)
を
現
(
うつゝ
)
な
心持
(
こゝろも
)
ちに
導
(
みちび
)
いて
行
(
ゆ
)
く。ぱつと
部屋
(
へや
)
があかるくなる。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「
冷
(
ひ
)
え
冷
(
び
)
えして来ました。お入りくださいまし、閉めましょう」
草藪の中
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
むしむしする
昼間
(
ひるま
)
の暑さは急に
冷
(
ひ
)
え
冷
(
び
)
えとなって、にわかに暗くなった
部屋
(
へや
)
の中に、雨から逃げ延びて来たらしい蚊がぶーんと長く引いた声を立てて飛び回った。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
孔の中は
冷
(
ひ
)
え
冷
(
び
)
えとしていた。そして彼の元気を盛りかえらせるような清浄な空気の流れがあった。
流線間諜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
だが、下へ下りるほど、空気は
冷
(
ひ
)
え
冷
(
び
)
えとして、この島のどこよりも暑さがしのぎよかった。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
冷
常用漢字
小4
部首:⼎
7画
“冷”を含む語句
冷笑
冷々
冷評
冷遇
冷水
冷淡
冷嘲
冷酒
冷却
冷奴
冷凍
湯冷
冷飯
冷泉
底冷
寒冷
冷気
秋冷
朝冷
冷冷
...