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冷
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すゞ
ふりがな文庫
“
冷
(
すゞ
)” の例文
その翌朝早く
姉妹
(
きやうだい
)
は身仕度し、子供等にも
単衣
(
ひとへ
)
を着更へさせ、婆やに留守を頼んで置いて、
冷
(
すゞ
)
しいうちに家を出た。長ちやんは近道をよく知つて居てズン/\先へ歩いて行く。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
試みんと口には云しが汗のみ流れて足は重し平塚村といふに小高き森ありてよき松の樹多し四方晴れて風
冷
(
すゞ
)
しきに此の丘に
上
(
のぼ
)
れば雌松雄松が
一
(
ひとつ
)
になりし
相生
(
あひおひ
)
あり珍しき事かなと馬を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
其處
(
そこ
)
には
毛蟲
(
けむし
)
や
其
(
そ
)
の
他
(
た
)
の
淺猿
(
あさま
)
しい
損害
(
そんがい
)
が
或
(
あるひ
)
は
有
(
あ
)
るにしても、しと/\と
屡
(
しば/\
)
梢
(
こずゑ
)
を
打
(
う
)
つ
雨
(
あめ
)
が
空
(
そら
)
の
蒼
(
あを
)
さを
移
(
うつ
)
したかと
思
(
おも
)
ふやうに
力強
(
ちからづよ
)
い
深
(
ふかい
)
い
緑
(
みどり
)
が
地上
(
ちじやう
)
を
掩
(
おほ
)
うて
爽
(
さわや
)
かな
冷
(
すゞ
)
しい
陰
(
かげ
)
を
作
(
つく
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
Nは、縁側の籐椅子に凭つて、凝つと婦人らしい微笑を浮べてゐた。真ツ白な、露はな胸に
冷
(
すゞ
)
しさうな首飾りを滝は、見た。ブラシをあてたNの睫毛が、濡れてゐるやうな艶をふくんで見えた。
山を越えて
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
冷
(
すゞ
)
しき風に吹き亂れ
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
片影
冷
(
すゞ
)
しわれは今
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
冷
常用漢字
小4
部首:⼎
7画
“冷”を含む語句
冷笑
冷々
冷評
冷遇
冷水
冷淡
冷嘲
冷酒
冷却
冷奴
冷凍
湯冷
冷飯
冷泉
底冷
寒冷
冷気
秋冷
朝冷
冷冷
...