“ひややか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
94.1%
冷々5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
哀れな裸姿になって木は悄然しょんぼりと立っている。枝は四方に咲いていて、この細い枝にも、ひややかな、切るような、風が当るかと思うと痛々しい。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さびしい一室ひとまに、ひとり革鞄かばんにらめくらをした沢は、しきり音訪おとなふ、さっ……颯と云ふ秋風あきかぜそぞ可懐なつかしさに、窓をける、とひややかな峰がひたいを圧した。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
貫一は冷々ひややかに見返りて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)