“ひやや”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
健三の心には細君の言葉に耳をかたぶける余裕がなかった。彼は自分に不自然なひややかさに対して腹立たしいほどの苦痛を感じていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ひややかな秋の日の午後、とりとめもなく彼女が斯ういう思いに耽っている時、一人の青年が来て水際に出した腰掛の上に休んだ。
湖水と彼等 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
(白い衣物を着た女は、また窓から、白い花弁を眠れる旅人の上にふり撒く。)心地よく、ひややかに、この旅人は眠るだろう。
日没の幻影 (新字新仮名) / 小川未明(著)