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『貧農のうたえる詩』
ふりがな文庫
『
貧農のうたえる詩
(
ひんのうのうたえるうた
)
』
春——三月—— 薄氷をくだいて おらあ田んぼを打った めっぽー冷こい水だ 足が紫色に死んで居やがる 今日は初田打 晩には一杯飲めるべーと気付いたので おらあ勇気を出した ベッー‼ 手に唾をひっかけて鍬の柄をにぎった だがやっぱりだめ 手がか …
著者
長沢佑
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「戦旗」1929(昭和4)年10月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
冷
(
はっ
)
俺
(
おれ
)
呶鳴
(
どな
)
然
(
しか
)