“窗”の読み方と例文
読み方割合
まど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いづれの家にても雪は家よりもたかきゆゑ、春をむかふる時にいたればこゝろよく日光ひのひかりを引んために、あかしをとる処のまどさへぎる雪を他処へ取除とりのくるなり。
まだ十二時前なのに河岸通かしどおりから横町一帯しんとして、君香の借りている二階のまども、下の格子戸も雨戸がしまっています。
あぢさゐ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
長い陰気なこのごろの雨の日の毎日毎日に、彼の沈んだ心のまどである彼のひとみを、人生の憂悶いうもんからそむけて外側の方へ向ける度毎に、彼の瞳に映つて来るのはその丘であつた。