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窗
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まど
ふりがな文庫
“
窗
(
まど
)” の例文
いづれの家にても雪は家よりも
高
(
たかき
)
ゆゑ、春を
迎
(
むかふ
)
る時にいたればこゝろよく
日光
(
ひのひかり
)
を引んために、
明
(
あかし
)
をとる処の
窗
(
まど
)
に
遮
(
さへぎ
)
る雪を他処へ
取除
(
とりのく
)
るなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
まだ十二時前なのに
河岸通
(
かしどおり
)
から横町一帯しんとして、君香の借りている二階の
窗
(
まど
)
も、下の格子戸も雨戸がしまっています。
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
長い陰気なこのごろの雨の日の毎日毎日に、彼の沈んだ心の
窗
(
まど
)
である彼の
瞳
(
ひとみ
)
を、人生の
憂悶
(
いうもん
)
からそむけて外側の方へ向ける度毎に、彼の瞳に映つて来るのはその丘であつた。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
くもり
日
(
び
)
の顔に映る 大空の
窗
(
まど
)
の薔薇の花。
藍色の蟇
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
さうしてこの怠惰の
窗
(
まど
)
の中から
山羊の歌
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
▼ もっと見る
氏は
倚
(
よ
)
れる
窗
(
まど
)
の
後
(
うしろ
)
で——。
北原白秋氏の肖像
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
いづれの家にても雪は家よりも
高
(
たかき
)
ゆゑ、春を
迎
(
むかふ
)
る時にいたればこゝろよく
日光
(
ひのひかり
)
を引んために、
明
(
あかし
)
をとる処の
窗
(
まど
)
に
遮
(
さへぎ
)
る雪を他処へ
取除
(
とりのく
)
るなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
人力車
(
じんりきしゃ
)
から新橋の
停車場
(
ていしゃじょう
)
に降り立った時、人から病人だと思われはせぬかと、その事がむやみに気まりがわるく、汽車に乗込んでからも、帽子を
眉深
(
まぶか
)
にかぶり顔を
窗
(
まど
)
の方へ
外向
(
そむ
)
けて
十六、七のころ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
さて雪中は
廊下
(
らうか
)
に(江戸にいふ
店
(
たな
)
下)
雪垂
(
ゆきだれ
)
を(かやにてあみたるすだれをいふ)
下
(
くだ
)
し、(
雪吹
(
ふゞき
)
をふせぐため也)
窗
(
まど
)
も又これを用ふ。雪ふらざる時は
巻
(
まい
)
て
明
(
あかり
)
をとる。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
漸
(
やうやく
)
雪の
止
(
やみ
)
たる時、雪を
掘
(
ほり
)
て
僅
(
わづか
)
に小
窗
(
まど
)
をひらき
明
(
あかり
)
をひく時は、
光明
(
くわうみやう
)
赫奕
(
かくやく
)
たる仏の国に生たるこゝち也。此外雪
籠
(
こも
)
りの
艱難
(
かんなん
)
さま/″\あれど、くだ/\しければしるさず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
その雪
襟
(
えり
)
懐
(
ふところ
)
に入りて
冷
(
つめたき
)
に
耐
(
たへ
)
ざるを大勢が笑ふ、
窗
(
まど
)
よりこれを
視
(
み
)
るも雪中の
一興
(
いつきやう
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
窗
部首:⽳
12画