ひやっ)” の例文
むことを得ず、暮れかかる峰の、莫大な母衣ほろ背負しょって、深い穴の気がする、その土間の奥をのぞいていました。……ひやっこい大戸の端へ手を掛けて、目ばかり出して……
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
町を離れてから浪打際なみうちぎわまで、およそ二百歩もあった筈なのが、白砂しらすなに足を踏掛ふみかけたと思うと、爪先つまさきつめたく浪のさきに触れたので、昼間は鉄のなべで煮上げたような砂が、皆ずぶずぶにれて、ひやっこく
星あかり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おお、ひやっこい!」
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)