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鮮明
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はっき
ふりがな文庫
“
鮮明
(
はっき
)” の例文
その時、楠の木の幹の面へ
朦朧
(
もうろう
)
と人影が浮かび出たが、だんだんその影が濃くなって来る。やがて
鮮明
(
はっき
)
り鬼王丸の姿が楠の木を
背後
(
うしろ
)
にして現われ出た。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
不思議のことには暗夜であるのに
四辺
(
あたり
)
の闇とは関係なく女の姿ばかり
鮮明
(
はっき
)
りと暗さに浮かんでいるのであった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
寝台の下に古靴が——凶行の現場から此室まで
鮮明
(
はっき
)
りした足跡をつけたところの老人の古靴——証拠品が、動きの取れない証拠品が、二足揃って隠してあった。
死の航海
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ボーンと、一つ
鮮明
(
はっき
)
りと最初の鐘が鳴らされた。続いて二つ目の鐘の音が
殷々
(
いんいん
)
として響いて来た。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
凄く笑ったか笑わないか、おりから悪い雪空で、そこまでは
鮮明
(
はっき
)
り解らない。
三甚内
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
「もうお前様のお心には
俺
(
わし
)
が事などござりますまいが、
俺
(
わし
)
が心にはお前様の事がいまだに
鮮明
(
はっき
)
り残っています……忘れもしない十年前の、しかも
初夏
(
はつなつ
)
の真昼頃じゃ、お前様と俺とはこの木蔭で……」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鮮
常用漢字
中学
部首:⿂
17画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“鮮明”で始まる語句
鮮明率直