“あだや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空矢60.0%
仇矢20.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とたんにドッとときの声が林の奥から湧き起こり、朝陽の輝く社殿を目がけ雨のように矢が飛んで来た。それが一本として空矢あだやはなく、生死は知らず二十人の土人バタバタと地上へころがった。
ひとを非難するということは、それがどんなに正当に見えるような場合でも、むなしい仇矢あだやを放つようなものである。
犬の生活 (新字新仮名) / 小山清(著)
其の状、あたかも緋色の房の如く、之を水に投ずれば、一層の艶を増してあだやかに活動し、如何なる魚類にても、一度び之を見れば、必ず嚥下えんかせずには已むまじと思われ、いよいよ必勝を期して疑わず。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)