“鮮少”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すくな50.0%
せんせう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
く働くことに掛けては男子にもまさる程であるが、教員の細君で野面のらにまで出て、烈しい気候を相手に精出すものも鮮少すくない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
信州人ほど茶をたしなむ手合も鮮少すくなからう。ういふ飲料のみものを好むのは寒い山国に住む人々の性来の特色で、日に四五回づゝ集つて飲むことを楽みにする家族が多いのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さい後藤氏に随つて来た侍女に姿色があつたので、遂に留めてせふとしたと言ふ。想ふに湯島の店は棭斎の董督とうとくに待つあること鮮少せんせうでなかつただらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)