“ひおうぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
檜扇82.4%
射干11.8%
檀扇5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女は年の頃十八、九であろうか、はかまを穿いていた。そうして上着は十二単衣ひとえであった。しかも胸には珠をかけ、手に檜扇ひおうぎを持っていた。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
庭前に咲ける射干ひおうぎを根ながら掘りて左千夫の家土産いえづととす。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
(おしおはつぶやきつつ去る。雨の音さびしく、奥より玉虫は以前とかわりし白の着附、緋の袴、小袿こうちきにて、檀扇ひおうぎを持ちていず。遠寺の鐘の声きこゆ。玉虫は鐘の音を指折りかぞえて独り語。)
平家蟹 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)