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揖
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ゆう
ふりがな文庫
“
揖
(
ゆう
)” の例文
その市の姫十二人、御殿の正面に
揖
(
ゆう
)
して
出
(
い
)
づれば、神官、威儀正しく
彼処
(
かしこ
)
にあり。
土器
(
かわらけ
)
の
神酒
(
みき
)
、結び昆布。やがて
檜扇
(
ひおうぎ
)
を授けらる。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ながく感慨に
耽
(
ふけ
)
ったりすることは彼の性質ではないとみえ、すぐにその小さな立札を枯れ草の中に突き立てると、それに対してにやっと笑いながら一
揖
(
ゆう
)
した。
花咲かぬリラ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼はこういいながら一
揖
(
ゆう
)
すると私を促すので、私も高橋警部と林田にあいさつしながら、部屋を出た。
殺人鬼
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
私は王氏の顔を見ると、
揖
(
ゆう
)
もすますかすまさない内に、思わず笑いだしてしまいました。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
老婦人は乳母か、家庭教師か、二人は軽く一
揖
(
ゆう
)
して廊下の外に姿を消してしまった。
日蔭の街
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
▼ もっと見る
彼は孔子の声に応じて立上ると、子貢のすぐそばまで歩いて来て、孔子に一
揖
(
ゆう
)
した。その姿は青蘆が風にそよいでいるように思われた。孔子は彼にじっと視線をそそぎながら云った。
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
すると槍の武士が一
揖
(
ゆう
)
した。「本郷お茶の水に道場を持つ、
丸橋忠弥盛幸
(
まるばしちゅうやもりゆき
)
でござる」
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一
揖
(
ゆう
)
しながらくるりとうしろを向くと、ぴたり襖をしめきりました。
旗本退屈男:04 第四話 京へ上った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
そして一
揖
(
ゆう
)
しながら、改めて、藤左衛門と、三平の二人へ向って
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と一
揖
(
ゆう
)
し
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
かよは万三郎に向って一
揖
(
ゆう
)
した。休之助にはもちろん、他の誰にも眼は向けなかった。そうして石黒半兵衛がなにか抗議しようとするのを見ると、手を振って云った。
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「何様それじゃ、
昨日
(
きのう
)
から、時々黒雲の
湧
(
わ
)
くように、我等の身体を包みました。婆というは、何ものでござるじゃろう。」と、廉平は
揖
(
ゆう
)
しながら、手を
翳
(
かざ
)
して仰いで言った。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
老師を見ると恭しく、一斉に一
揖
(
ゆう
)
したものである。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、彼は玉階のほうへ、身を一
揖
(
ゆう
)
して。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
八郎と彦七とは一
揖
(
ゆう
)
し、小山を巡って姿を消した。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鬼王丸は下座に着きまず
恭
(
うやうや
)
しく一
揖
(
ゆう
)
したが
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、相模は一
揖
(
ゆう
)
したが
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、大弥太は一
揖
(
ゆう
)
し
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
揖
漢検準1級
部首:⼿
12画
“揖”を含む語句
一揖
長揖
揖保
拱揖
揖保川
舟揖
揖譲
揖斐
揖斐川
拝揖
揖宿
揖屋
高揖
義揖
揖讓
揖斐郡
揖夜
友揖
会揖