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譲
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ゆづ
ふりがな文庫
“
譲
(
ゆづ
)” の例文
旧字:
讓
それゆゑに
重荷
(
おもに
)
など持たるは、たとへ武家たりとも
一足
(
ひとあし
)
踏退
(
ふみのき
)
て(ふみのくべきあとはあり)道を
譲
(
ゆづ
)
るが雪国の
習
(
なら
)
ひ也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
斯
(
こ
)
う
言
(
い
)
った
実話
(
じつわ
)
は、まだいくらでもございますが、そのおうわさは
別
(
べつ
)
の
機会
(
おり
)
に
譲
(
ゆづ
)
り、これからごく
簡単
(
かんたん
)
に
神々
(
かみがみ
)
のお
受持
(
うけもち
)
につきて、
私
(
わたくし
)
の
存
(
ぞん
)
じて
居
(
い
)
るところを
申
(
もう
)
し
上
(
あ
)
げて
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
皇朝
(
くわうてう
)
の昔、
七〇
誉田
(
ほんだ
)
の天皇、兄の
皇子
(
みこ
)
七一
大鷦鷯
(
おほさざき
)
の
王
(
きみ
)
をおきて、
季
(
すゑ
)
の
皇子
(
みこ
)
七二
菟道
(
うぢ
)
の
王
(
きみ
)
を
七三
日嗣
(
ひつぎ
)
の
太子
(
みこ
)
となし給ふ。天皇
崩御
(
かみがく
)
れ給ひては、
兄弟
(
はらから
)
相
譲
(
ゆづ
)
りて位に
昇
(
のぼ
)
り給はず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
祖父
(
おほぢ
)
の
作
(
さく
)
に、
久
(
ひさ
)
しぶりの
話
(
はなし
)
がある、と
美女
(
たをやめ
)
の
像
(
ざう
)
を
受取
(
うけと
)
つて、
老爺
(
ぢい
)
は
天守
(
てんしゆ
)
に
胡座
(
あぐら
)
して
後
(
あと
)
に
残
(
のこ
)
つた。
時
(
とき
)
に、
祖父
(
おほぢ
)
が
我
(
わが
)
まゝの
佗
(
わび
)
だと言つて、
麻袋
(
あさぶくろ
)
を、
烏帽子
(
えばうし
)
入
(
い
)
れたまゝ
雪枝
(
ゆきえ
)
に
譲
(
ゆづ
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼
(
かれ
)
はまだお
品
(
しな
)
が
死
(
し
)
んだ
年
(
とし
)
の
小作米
(
こさくまい
)
の
滯
(
とゞこほ
)
りも
拂
(
はら
)
つてはないし、
加之
(
それのみでなく
)
卯平
(
うへい
)
から
譲
(
ゆづ
)
られた
借財
(
しやくざい
)
の
残
(
のこ
)
りもちつとも
極
(
きま
)
りがついて
無
(
な
)
いのに
又
(
また
)
今度
(
こんど
)
の
間違
(
まちがひ
)
から
僅
(
わづか
)
ながら
新
(
あらた
)
な
負擔
(
ふたん
)
が
加
(
くは
)
はつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
遠く望んで美人の如く、近く眺めて男子の如きは、そも我文学史の
証
(
あか
)
しするところの姿にあらずや。アルプスの崇厳、或は之を欠かん、然れども富嶽の優美、何ぞ大に
譲
(
ゆづ
)
るところあらん。
富嶽の詩神を思ふ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
正気の
自己
(
じこ
)
の一部分を切り
放
(
はな
)
して、其儘の
姿
(
すがた
)
として、知らぬ
間
(
ま
)
に夢の
中
(
なか
)
へ
譲
(
ゆづ
)
り渡す方が
趣
(
おもむき
)
があると思つたからである。同時に、此作用は
気狂
(
きちがひ
)
になる時の状態と似て居はせぬかと考へ付いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
然れどもこは真に出来のよかりしにあらず、一つには
喜多床
(
きたどこ
)
に
髪
(
かみ
)
を
刈
(
か
)
りに行きし時、独乙語の先生に順を
譲
(
ゆづ
)
り、先に刈らせたる為なるべし。こは
謙遜
(
けんそん
)
にあらず、今なほかく信じて疑はざる所なり。
その頃の赤門生活
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
然
(
しか
)
れ共眼を北方越後に
注
(
そそ
)
ぐに一望山脈
連亘
(
れんたん
)
し其深奥なる又利根に
譲
(
ゆづ
)
らざるなり、之を以て
始
(
はじ
)
めて
知
(
し
)
る、上越の国境不明に
属
(
ぞく
)
せしは両国の山谷各深くして、人跡
未
(
いま
)
だ何れよりも
到
(
いた
)
る能はざりしに
因
(
よ
)
れり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
凡てのものがお前たちに
譲
(
ゆづ
)
られるのです。
ゆづり葉
(新字旧仮名)
/
河井酔茗
(著)
伊勢の
八
相可
(
あふか
)
といふ
郷
(
さと
)
に、
拝志氏
(
はやしうぢ
)
の人、世をはやく
嗣
(
つぎ
)
に
譲
(
ゆづ
)
り、
九
忌
(
い
)
むこともなく
頭
(
かしら
)
おろして、名を
夢然
(
むぜん
)
とあらため、
従来
(
もとより
)
身に病さへなくて、
彼此
(
をちこち
)
の旅寝を老のたのしみとする。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
此時大臣の官なかりしゆゑ、大納言にて執政たり。此年七月三日
宇多帝
(
うだてい
)
御位
(
みくらゐ
)
を太子
敦仁
(
あつひと
)
親王へ
譲
(
ゆづ
)
り玉ひ
朱雀
(
すじやく
)
院へ入らせ玉ひ、
亭子
(
ていじ
)
院と申奉り、御
法体
(
ほつたい
)
ありては
寛平法皇
(
くわんびやうほふわう
)
とぞ申奉る。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
順
(
じゆん
)
を
譲
(
ゆづ
)
つて、
子爵夫人
(
ししやくふじん
)
をさきに、
次々
(
つき/″\
)
に、——
園
(
その
)
は
其
(
そ
)
の
中
(
なか
)
でいつちあとに
線香
(
せんかう
)
を
手向
(
たむ
)
けたが、
手向
(
たむ
)
けながら
殆
(
ほとん
)
ど
雪
(
ゆき
)
の
室
(
むろ
)
かと
思
(
おも
)
ふ、
然
(
しか
)
も
香
(
かをり
)
の
高
(
たか
)
き、
花輪
(
はなわ
)
の、
白薔薇
(
しろばら
)
、
白百合
(
しろゆり
)
の
大輪
(
おほりん
)
の
花弁
(
はなびら
)
の
透間
(
すきま
)
に
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
僕は電車の動きはじめる
拍子
(
ひやうし
)
に、鴛鴦の
一足
(
ひとあし
)
よろめいたのを見ると、忽ち
如何
(
いか
)
なる
紳士
(
しんし
)
よりも
慇懃
(
いんぎん
)
に鴛鴦へ席を
譲
(
ゆづ
)
つた。同時に彼等の感謝するのを待たず、さつさと
其処
(
そこ
)
から遠ざかつてしまつた。
鷺と鴛鴦
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そつくりお前たちが
譲
(
ゆづ
)
り受けるのです。
ゆづり葉
(新字旧仮名)
/
河井酔茗
(著)
此時大臣の官なかりしゆゑ、大納言にて執政たり。此年七月三日
宇多帝
(
うだてい
)
御位
(
みくらゐ
)
を太子
敦仁
(
あつひと
)
親王へ
譲
(
ゆづ
)
り玉ひ
朱雀
(
すじやく
)
院へ入らせ玉ひ、
亭子
(
ていじ
)
院と申奉り、御
法体
(
ほつたい
)
ありては
寛平法皇
(
くわんびやうほふわう
)
とぞ申奉る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
みんなお前たちに
譲
(
ゆづ
)
つてゆくために
ゆづり葉
(新字旧仮名)
/
河井酔茗
(著)
譲
常用漢字
中学
部首:⾔
20画
“譲”を含む語句
譲渡
予譲
親譲
譲受
譲合
謙譲
迎我譲榻去
割譲
山本譲治
揖譲
譲歩
譲位
譲葉
御譲渡
互譲
相譲
礼譲
高峯譲吉
譲与
譲後信
...