“見栄”のいろいろな読み方と例文
旧字:見榮
読み方割合
みえ74.7%
みば14.9%
みばえ10.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うごめかす鼻の先に、得意の見栄みえをぴくつかせていたものを、——あれは、ほんの表向で、内実の昨夕ゆうべを見たら、招くすすきむこうなびく。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それと比べてまじめに丁寧に書いた字で見栄みばえのせぬものも、二度目によく比べて見れば技巧だけで書いた字よりもよく見えるものです。
源氏物語:02 帚木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
富んで居る国民の設計けあつて、ブリユツセルの博物館も此処ここのも立派な建築である。こと此処ここのは四方の庭園が広いので見栄みばえがして居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)