“みば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見栄61.9%
外見9.5%
見場9.5%
実生4.8%
水映4.8%
見映4.8%
見榮4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身丈高く、肩幅広く、見栄みばえある身体に、薄鼠色の、モーニングコート。せまらず、開かぬ、胸饒かに、雪を欺く、白下衣、同じ色地模様の襟飾り。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
「二尺八寸の短筒ながらこの素晴らしい威力はどうだ! 携帯に便、外見みばは上品、有難い獲物を手に入れたぞ」
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「何うせ一生使うものですから、どっしりした方が好くてよ。後から取り換えるったって億劫おっくうですし、その上割増を取られますわ。少しは見場みばが悪くても、丈夫一式の狂わないものに限ります」
髪の毛 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
今ではすべて実生みばえの如く、村々の土と結び付いているために、あるいは大昔一つの炉にあたっていた時からあったのを、持って別れて来たようにも考え、あるいはまた偶然に人の空想が
孑孑ぼうふらの巣のようになっている戸外の天水桶が、障子の海老の髭あたりに、まぶしいほどの水映みばえを、来るべき初夏の暑さを予告するかのように青々と写しているのが心ゆたかに眺められた。
そんなところに突っ立ってわたしをじろじろ見てなんかいないで、どうしてお薬やなんぞを取りに行かないの? わたしなんか大して見映みばえがしやしないよ。
煉瓦の高塀で角の二方を圍まれた、ちよツと見榮みばえのする家で——間口まぐち一間の玄關の、摺りがらす入りの兩びらき戸を入ると、直ぐ左りが西洋風の應接室である。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)