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蔓
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づる
ふりがな文庫
“
蔓
(
づる
)” の例文
頭には毛がなく、
頭蓋骨
(
ずがいこつ
)
が見えており、その上には血管が見えていた。手にはぶどう
蔓
(
づる
)
のようにしなやかで鉄のように重い
鞭
(
むち
)
を持っていた。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
鮎の若竹蒸し、というのは、今年竹のひと節を割り、その中へ鮎をまるのまま入れ、あけび
蔓
(
づる
)
で巻いたのを、外から
藁火
(
わらび
)
で蒸し焼きにする、のだそうである。
山彦乙女
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
あけび
蔓
(
づる
)
を輪にして
提
(
さ
)
げていた一人の原士、流れへ寄ってザブザブとそれを濡らし、ピューッと手でしごいて
紐
(
ひも
)
のように柔らかくしたのを、「それッ」と向うへ投げてやった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そしてさっそく
檻
(
おり
)
の補強をして——その檻も
兀鷹
(
ズール
)
族の搬んで来たのは丈夫なゼダ
蔓
(
づる
)
の三重檻であったが、この檻から移すことなぞはとても危険ででき得べくもなかったから、この蔓檻のまま
令嬢エミーラの日記
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
こどもを山にかずける度びに翁の腹にできたはらわたの
捻纏
(
ねんてん
)
は、だんだん溜って翁の腹を
縲
(
にな
)
の貝の形に張り膨らめた。それに腹の皮を
引攣
(
ひきつ
)
られ翁はいつも胸から上をえび
蔓
(
づる
)
のように
撓
(
たわ
)
めて歩いた。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
秋風や葛屋はなれてひさご
蔓
(
づる
)
英之
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
むかご
蔓
(
づる
)
到
(
いた
)
る所に黄なりけり
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
しかも
拝領
(
はいりょう
)
したその刀は、
武田家伝来
(
たけだけでんらい
)
の名刀
般若丸
(
はんにゃまる
)
尺七、八寸の
丁字
(
ちょうじ
)
みだれ、抜くにも手ごろ、斬るにも自在な
反
(
そ
)
り
按配
(
あんばい
)
、かの泣き虫
蛾次郎
(
がじろう
)
がじまんする、あけび
蔓
(
づる
)
をまいた山刀などとは
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“蔓(つる植物)”の解説
つる植物・蔓植物(つるしょくぶつ、en: climbing plant)は、自らの剛性で体を支えるのではなく、他の樹木や物体を支えにすること(つる性)で高いところへ茎を伸ばす植物のことである。蔓草(つるくさ、まんそう)、葛・蔓(かずら・かつら)などともいう。
(出典:Wikipedia)
蔓
漢検準1級
部首:⾋
14画
“蔓”を含む語句
藤蔓
蔓延
蔦蔓
葡萄蔓
葛蔓
手蔓
蔓葛
蔓草
通草蔓
蔓菁
金蔓
蔓薔薇
芋蔓
蔓茘枝
通蔓草
蔓衍
滋蔓
豆蔓
蔓苔桃
日影蔓
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