“日影蔓”の読み方と例文
読み方割合
ひかげかずら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
フトダマの命がこれをささげ持ち、アメノコヤネの命が莊重そうちよう祝詞のりととなえ、アメノタヂカラヲの神が岩戸いわとかげに隱れて立つており、アメノウズメの命が天のカグ山の日影蔓ひかげかずら手襁たすき
行く路の杉にせまって、暗きよりるるがごとくい出ずる日影蔓ひかげかずらの、足にまつわるほどに繁きを越せば、引かれたるつるの長きを伝わって、手も届かぬに、ちかかる歯朶しだの、風なき昼をふらふらとうごく。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)