トップ
>
蔓
>
かずら
ふりがな文庫
“
蔓
(
かずら
)” の例文
野良犬ならば、すぐ跳び越えられるように、崩れている所もある。
蔓
(
かずら
)
の
絡
(
から
)
んでいる
椋
(
むく
)
の樹の上で、キチキチと、
栗鼠
(
りす
)
が啼いた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ふと見れば片側の
軒
(
のき
)
にそひて、つた
蔓
(
かずら
)
からませたる
架
(
たな
)
ありて、その
下
(
もと
)
なる
円卓
(
まるづくえ
)
を囲みたるひと
群
(
むれ
)
の客あり。こはこの「ホテル」に宿りたる人々なるべし。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「ところがその百姓が、車の
轅
(
ながえ
)
と横木を
蔓
(
かずら
)
で
結
(
ゆわ
)
いた結び目を誰がどうしても
解
(
と
)
く事が出来ない」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
抱合って、目を見交わして、
姉妹
(
きょうだい
)
の
美人
(
たおやめ
)
は、身を
倒
(
さかさま
)
に崖に投じた。あわれ、蔦に
蔓
(
かずら
)
に
留
(
とど
)
まった、道子と菅子が色ある
残懐
(
なごり
)
は、滅びたる世の海の底に、
珊瑚
(
さんご
)
の砕けしに異ならず。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
眞拆
(
まさき
)
の
蔓
(
かずら
)
を
鬘
(
かずら
)
として、天のカグ山の
小竹
(
ささ
)
の葉を
束
(
たば
)
ねて手に持ち、天照らす大神のお隱れになつた岩戸の前に
桶
(
おけ
)
を
覆
(
ふ
)
せて踏み鳴らし
神懸
(
かみがか
)
りして裳の紐を
陰
(
ほと
)
に垂らしましたので、天の世界が鳴りひびいて
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
▼ もっと見る
竪
(
たて
)
に竹を打ち附けて、横に二段ばかり細く削った木を渡して、それを
蔓
(
かずら
)
で巻いた
肱掛窓
(
ひじかけまど
)
がある。その窓の障子が一尺ばかり明いていて、卵の殻を伏せた
万年青
(
おもと
)
の鉢が見えている。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“蔓(つる植物)”の解説
つる植物・蔓植物(つるしょくぶつ、en: climbing plant)は、自らの剛性で体を支えるのではなく、他の樹木や物体を支えにすること(つる性)で高いところへ茎を伸ばす植物のことである。蔓草(つるくさ、まんそう)、葛・蔓(かずら・かつら)などともいう。
(出典:Wikipedia)
蔓
漢検準1級
部首:⾋
14画
“蔓”を含む語句
藤蔓
蔓延
蔦蔓
葡萄蔓
葛蔓
手蔓
蔓葛
蔓草
通草蔓
蔓菁
金蔓
蔓薔薇
芋蔓
蔓茘枝
通蔓草
蔓衍
滋蔓
豆蔓
蔓苔桃
日影蔓
...