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蔓
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つた
ふりがな文庫
“
蔓
(
つた
)” の例文
町も
辻
(
つじ
)
も落ち葉が散り敷いて、古い
煉瓦
(
れんが
)
の壁には血の色をした
蔓
(
つた
)
がからみ、あたたかい日光は宮城の番兵の
兜
(
かぶと
)
に光っておりました。
先生への通信
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
植物の
蔓
(
つた
)
が、まるで
蛸
(
たこ
)
の
脚
(
あし
)
のようにぐらぐらと動きまわって、どこかにまきつく棒とか縄とかないかと、しきりにさがしもとめている有様がうつっていた。
火星兵団
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
新谷町から千束町象潟町にかけての広い意味での「公園裏」……
蔓
(
つた
)
のように伸び、花びらのように密集したそれらの町々、そこにわたしの「新しい浅草」はうち立てらさた。
雷門以北
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
蔓
(
つた
)
が
絡
(
から
)
む、
茨
(
いばら
)
の
刺
(
とげ
)
は袖を引く、草の実は外套からズボンから、地の見えぬまで粘りつく。
白峰の麓
(新字新仮名)
/
大下藤次郎
(著)
場所は尾花沢から暗闇谷といわれる
谿谷
(
けいこく
)
へさがったところで、三百尺もある
断崖
(
だんがい
)
に、
蔓
(
つた
)
かずらで猿のかようほどの桟を渡し、それを伝ってなお谷へ下るという、まったく孤絶した位置にあった。
おばな沢
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“蔓(つる植物)”の解説
つる植物・蔓植物(つるしょくぶつ、en: climbing plant)は、自らの剛性で体を支えるのではなく、他の樹木や物体を支えにすること(つる性)で高いところへ茎を伸ばす植物のことである。蔓草(つるくさ、まんそう)、葛・蔓(かずら・かつら)などともいう。
(出典:Wikipedia)
蔓
漢検準1級
部首:⾋
14画
“蔓”を含む語句
藤蔓
蔓延
蔦蔓
葡萄蔓
葛蔓
手蔓
蔓葛
蔓草
通草蔓
蔓菁
金蔓
蔓薔薇
芋蔓
蔓茘枝
通蔓草
蔓衍
滋蔓
豆蔓
蔓苔桃
日影蔓
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