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端銭
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はした
ふりがな文庫
“
端銭
(
はした
)” の例文
旧字:
端錢
鹽「これ/\女中勘定をしておくれ、これお清、此の包をお前持って往ってお呉れ、これは
端銭
(
はした
)
で出して置くから、これは
私
(
わし
)
が持って
行
(
ゆ
)
く」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今の
腕車
(
くるま
)
に、私が乗っていたのを知って、
車夫
(
わかいし
)
が
空
(
から
)
で駆下りた時、足の爪を
轢
(
ひ
)
かれたとか何とか、因縁を着けて、
端銭
(
はした
)
を
強請
(
ゆす
)
るんであろうと思った。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
虎「それじゃア
持合
(
もちあわ
)
せていますから私が立替えて上げるが、
端銭
(
はした
)
はまけて置いておくれな、
明日
(
あした
)
一円上げますからさ」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
着流
(
きながし
)
と来て、
袂
(
たもと
)
へ入れた、例の菓子さ、
紫蘇入
(
しそいり
)
の
塩竈
(
しおがま
)
が
両提
(
ふたつさげ
)
の煙草入と一所にぶらぶら、
皀莢
(
さいかち
)
の実で風に驚く……
端銭
(
はした
)
もない、お
葬式
(
とむらい
)
で無常は感じる、ここが
隅田
(
おおかわ
)
で、
小夜時雨
(
さよしぐれ
)
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
少
(
わか
)
いものが何だ、
端銭
(
はした
)
をかれこれ人中で云っている奴があるかい、見っともない。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
婆「
生憎
(
あいにく
)
お釣がございません、お気の毒様で、何うかお
端銭
(
はした
)
がございますなら」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
つけられた方は、呆れるより、いきなり
撲
(
なぐ
)
るべき蹴倒し方だったが、
傍
(
かたわら
)
に、ほんのりしている
丸髷
(
まげ
)
ゆえか、主人の錆びた
鋲
(
びょう
)
のような
眼色
(
めつき
)
に
恐怖
(
おそれ
)
をなしたか、気の毒な学生は、
端銭
(
はした
)
を
衣兜
(
かくし
)
に
捻込
(
ねじこ
)
んだ。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
銭
常用漢字
小6
部首:⾦
14画
“端”で始まる語句
端
端折
端書
端緒
端唄
端然
端近
端々
端居
端倪