“かぶら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
51.2%
蕪菁27.9%
16.3%
蔓菁2.3%
鳴鏑2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
露国では、九月一日にかぶら等諸菜で小さいひつぎを製し、蠅などの悪虫を入れ悲歎のていして埋めると。紀州などで稲の害虫ウンカを実盛さねもりと呼ぶ。
近頃葡国ポルトガル領西部アフリカで発見された一種の植物の球根は丁度蕪菁かぶらのような格好をしているが、その液汁中には護謨を含み
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
おめき叫ぶ声、射ちかうかぶらの音、山をうがち谷をひびかし、く馬の脚にまかせつつ……時は正月二十一日、入相いりあいばかりのことなるに、薄氷うすごおりは張ったりけり——
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
菜籠なかごを担って晨朝あしたに銭六、七百を携え、蔓菁かぶら、大根、蓮根れんこん、芋を買い、わが力の限り肩の痛むももののかずともせず、脚にまかせてちまたを声ふり立て、かぶらめせ、大根はいかに、蓮も候、芋やいも、と呼ばわりて
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
鳴鏑かぶら射放いはなつ音たてゝ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)