“鏑”の読み方と例文
読み方割合
かぶら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのきわどい一瞬間、大鼠山の方角から、かぶらの音が高く聞こえて、窓を通して一本の鏑矢広間の壁に突っ立った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
おめき叫ぶ声、射ちかうかぶらの音、山をうがち谷をひびかし、く馬の脚にまかせつつ……時は正月二十一日、入相いりあいばかりのことなるに、薄氷うすごおりは張ったりけり——
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「矢尻が、煙管きせるの吸口のやうになつて居るだらう、——このかぶらの中になにか入つて居るに違ひあるまい」
銭形平次捕物控:315 毒矢 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)