“蟇目”の読み方と例文
読み方割合
ひきめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実に非常の群集で、其処にツクノリと云う事があります、何う云う事かと聞きましたら、是は蟇目ひきめの法だと云う。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
三浦介はそのあやかしを鎮めるために蟇目ひきめの法を行なっているとのことであった。それを聞いて千枝太郎はすこし安心したが、衣笠に逢えないで帰るのがやはり心さびしかった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
人々はおそれ、おののいた。天狗てんぐの仕業ではないか、というので警固の武士を揃えた。昼五十人、夜は百人の武士が蟇目ひきめの当番と名づけて、毎晩、威嚇の音高らかに矢を射させた。