“蟇蛙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきがえる60.0%
がまがへる20.0%
ひきがへる10.0%
ヒキガヘル10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが、そこに、電燈の光の下に、蟇蛙ひきがえるのようにのっそりと構えこんでいた。存在することだけで既に罪悪のようだった。
古井戸 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
一条の滝があつて、その茶店でまた麦酒ビイルをひつかけてゐると、せばいいのに小せんが、でて来た大きな蟇蛙がまがへるへ石をぶつけた。
落語家温泉録 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
このごろ夕方になると、庭の植込みの隅から、懐疑哲学者の蟇蛙ひきがへるがひよつこりと這ひ出してくる。
と、蟇蛙ヒキガヘルが一匹、ピクピク/\しながら何時の間にか、庭の真中に匐ひ出してゐた。
良子 (新字旧仮名) / 中原中也(著)