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蟇蛙
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ひきがえる
ふりがな文庫
“
蟇蛙
(
ひきがえる
)” の例文
それが、そこに、電燈の光の下に、
蟇蛙
(
ひきがえる
)
のようにのっそりと構えこんでいた。存在することだけで既に罪悪のようだった。
古井戸
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
吃驚したような声を立てて二十二、三になる円顔の男が、ペタッと
蟇蛙
(
ひきがえる
)
のように両手を仕えた。誰かに似ているなとおもったが、ちょっとおもいだせなかった。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
と、
蟇蛙
(
ひきがえる
)
が立ったような中腰でフーッと酒臭い息を吹っかけたもので、遠眼鏡に興じていた人たちの眼が、ちょっとそのほうへひかれたが、誰も相手にはしなかった。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「女のような」どころか
蟇蛙
(
ひきがえる
)
みたいな、久七のお武家とは似ても似つかぬこのごま塩頭だ。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
仰向
(
あおむ
)
くと
蟇蛙
(
ひきがえる
)
を前から見たように
真平
(
まったいら
)
に
圧
(
お
)
し
潰
(
つぶ
)
され、少しこごむと
福禄寿
(
ふくろくじゅ
)
の
祈誓児
(
もうしご
)
のように頭がせり出してくる。いやしくもこの鏡に対する
間
(
あいだ
)
は一人でいろいろな
化物
(
ばけもの
)
を
兼勤
(
けんきん
)
しなくてはならぬ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
そこには皺くちゃな
蟇蛙
(
ひきがえる
)
がいて、待っていたように悪態を
吐
(
つ
)
きました。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
蟇
漢検1級
部首:⾍
16画
蛙
漢検準1級
部首:⾍
12画
“蟇”で始まる語句
蟇
蟇口
蟇六
蟇目
蟇田素藤
蟇公
蟇然
蟇股
蟇口型