“兼勤”の読み方と例文
読み方割合
けんきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陣屋は伊ヶ島にりまして、伊豆国いずのくに韮山にらやま郡代官ぐんだいかん太郎左衞門たろうざえもんの支配、同組下五ヶ村名主兼勤けんきん森大藏もりだいぞう下役頭したやくがしら平林勘藏ひらばやしかんぞうという者が罪人一同を預かり、翌日罪状と引合せて
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
仰向あおむくと蟇蛙ひきがえるを前から見たように真平まったいらつぶされ、少しこごむと福禄寿ふくろくじゅ祈誓児もうしごのように頭がせり出してくる。いやしくもこの鏡に対するあいだは一人でいろいろな化物ばけもの兼勤けんきんしなくてはならぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)