“ひきがへる”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒキガヘル
語句割合
50.0%
蟾蜍38.9%
蝦蟇5.6%
蟇蛙5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぞくに、ひきがへるものだとふ。かつ十何匹じふなんびき行水盥ぎやうずゐだらひせたのが、一夜いちやうちかたちしたのはげんつてる。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
白い鵞鳥は蟾蜍ひきがへるとなり、黄金の匙は怪しいニツケルのナイフとなり、酒は酢となり、きりぎりすは蚯蚓みみづとなり
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そして何といふい国だらうと思つて、窓から庭を見た。庭には蝦蟇ひきがへるが一つ一昨年をとどしの事か何かを考へてゐた。
「さうだ。蝦蟇ひきがへるがゐる、山椒魚さんせううをがゐる。蒲鉾かまぼこがゐる。みんな古くから日本にゐるのだ。」
このごろ夕方になると、庭の植込みの隅から、懐疑哲学者の蟇蛙ひきがへるがひよつこりと這ひ出してくる。