蕪菁かぶら)” の例文
もし蕪菁かぶらの栽培法の導入によって、私が、私の穀物の生産と並んで私の羊を飼い得るならば、羊が以前に飼われていた土地は不要に帰し
近頃葡国ポルトガル領西部アフリカで発見された一種の植物の球根は丁度蕪菁かぶらのような格好をしているが、その液汁中には護謨を含み
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
小屋の前の畑には蕪菁かぶら、大根、ねぎなどの野菜も能く生育するので、山中とも想われぬ馳走にありつける。
尾瀬雑談 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
こういうふうにして、庭の草をむしりながらでも、蕪菁かぶらを切りながらでも、またはお茶をくみながらでも、いくつもいくつも重要な論議が次から次へと行なわれた。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
彼女は籠の上に腰をかけ、黄色いたまねぎや小さな薄赤い蕪菁かぶらや青いいんげん豆や真赤まっか林檎りんごなどの山を前にし、売ろうともしないで林檎をかじっていた。彼女は食べてやめなかった。
さくをつくりなさい、蕎麦そば、大根、蕪菁かぶら、にんじんなどをたくさんお作りなさい、あわひえ、大豆などは勿論のこと、すべて食料になるものは念を入れてお作りなさいとすすめ、御自分では
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
法水さん、わしならあの三叉箭ボールが、裏庭の蔬菜園から放たれたのだと云いますがな。何故なら、今は蕪菁かぶら真盛まっさかりですよ。矢筈やはずは蕪菁、矢柄やがらよし——という鄙歌ひなうたを、たぶん貴方は御存じでしょうが
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
軒にかけてある蕪菁かぶらの葉が乾いた紙をむようにがさがさと鳴った。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
どうぞシカゴ畜産組合の事務所でゆっくり御計算を願います。すなわち世界中の小麦と大麦米や燕麦オート蕪菁かぶら甘藍キャベジあらゆる食品の産額を発見してず第一にその中から各々家畜の喰べる分をさし引きます。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
蕪菁かぶら播種はしゅ 第三、四組
イギリス海岸 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
蕪菁かぶら播種はしゅ 第三、四組
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)