“まんせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
万世33.3%
慢性33.3%
蔓菁16.7%
曼成16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万世まんせい橋から乗合の荷馬車に乗って、まるでこわれた羽子板のようにガックンガックン首を振りながら長い事芝浦までゆられて行った。道中費、金七十銭也。高いような、安いような気持ちだった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
慢性まんせい胃潰瘍のために、見るかげもなくせおとろえてしまっているし、それがために一日の大半は胃の幽門部に鈍痛どんつうをおぼえ、それが、しばらくつづいたと思うと
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
彼が、軍を移駐して、ある地点からある地点へ移動すると、かならず兵舎の構築とともに、附近の空閑地にかぶ蔓菁まんせいともよぶ)の種をかせたということだ。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、この蔓菁まんせい播植はしょくは、諸所の地方民の日常食にも分布されて、今も蜀の江陵地方の民衆のあいだでは、この蕪のことを「諸葛菜しょかつさい」とよんで愛食されているという。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山陽鉅鹿きょろくの人で李典りてんあざな曼成まんせいという者だの——徐州の刺史しし陶謙とうけんだの——西涼せいりょう太守たいしゅ馬騰ばとうだの、北平ほくへい太守の公孫瓚こうそんさんだの——北海の太守孔融こうゆうなんどという大物が、おのおの何千
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)