“いぬたで”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イヌタデ
語句割合
犬蓼80.0%
馬蓼20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「油地獄」は「小説評註」と、「犬蓼いぬたで」とを合はせ綴ぢて附録の如くす。「小説評註」は純然たる諷刺サタイアにして、当時の文豪を罵殺せんとする毒舌紙上に躍如たり。
犬蓼いぬたでの赤い花の上に座ってお萩をたべる子供たちの、にこやかな頭の上には高い空があった。文化の昔の女団長の頭の、やっと結わえた蝶々髷ちょうちょうまげには、赤トンボがとまっている。
しかし、間もなく灯の中へ、ちょっと馬蓼いぬたでに似た、見なれない形の葉が現われて、それを法水はヤポランジイだと云った。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
紀州田辺近き上芳養かみはや村の俗伝に弘法大師筆を馬蓼いぬたでの葉で拭うた、自来この草の葉に黒斑せずとて筆拭草と呼ぶ、『淵鑑類函』二四一に『湘州記』いわく〈舜蒼梧の西湖に巡狩す、二妃従わず