“犬公方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぬくぼう83.3%
いぬくばう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徳川五代綱吉という人も犬公方いぬくぼうといわれたくらいの犬好きで、多いときには四万八千匹飼っていたというから高時より役者が一枚上である。
(新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
犬公方いぬくぼうと民間では別名のある五代将軍の綱吉は、ひのきの流れる湯の床に、女性みたいな肌をして、糠袋ぬかぶくろをあてていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
犬公方いぬくばう下々した/″\仇口あだくちに呼ばれた位だから無法に我々同類に御憐愍ごれんみんを給はつたものだ。公の生類せいるゐ御憐愍を悪くいふ奴があるが、畢竟つまり今の欧羅巴ヨウロツパやかましくいふ動物保護で人道の大義にかなつてるものだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)